「2025年の崖」が目前の中、キャプテラはガートナーの「戦略的テクノロジのトップトレンド2023」を中心に、日本の中小企業が今取り入れるべき3つの技術トレンドとしてまとめた記事を公開しています。
記事はこちら≫「2025年の崖」への対策はまだ間に合う!デジタル化に向けて中小企業が行うべき3つの取り組み」
デジタル社会に向けての国の施策と、IT業界のトレンドを照らし合わせまとめられた記事の中には、まだ耳慣れないものもあるかもしれません。しかし、変化の激しいビジネス環境に対応していくには、新しいアイデアの創出や素早い意思決定が必要になります。こうした技術を知り、活用することが、ビジネスを支えるのではないでしょうか。
中小企業が取り入れるべき技術①:デジタル免疫システム
デジタル免疫システムとは、複数の技術を組み合わせ、企業のアプリケーションやサービスをソフトウェアのバグやセキュリティ問題から保護することを言います。
DXを推進していくうえで、デジタル化(データ)とクラウド活用は避けて通れません。
デジタル免疫システムは、強固なセキュリティを構築するだけの話ではなく、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上が期待できるものです。
キャプテラでは以下の通り解説しています。
バグによる被害を減らし、ユーザーエクスペリエンス (UX) を向上
バグなどの障害から迅速に回復できるようにレジリエンスを高めることを目的とする「デジタル免疫システム」を取り入れることで、顧客への負担を減らしユーザーエクスペリエンス (UX) の向上が期待できます
デジタル免疫を導入することにより、80%のダウンタイムを削減
IT部門は企業の76%の収益を担っており、デジタル免疫を導入することによって80%のダウンタイムを削 減することが可能とみられています。
中小企業が取り入れるべき技術②:業界クラウド
業界クラウドとは、その「業界」に特化してSaaSアプリケーションをパッケージされたものを言います。
例えば、小売業ならば受注・調達管理、顧客分析、在庫管理、店舗分析などが標準的な形で提供され、必要に応じてカスタマイズも可能というものです。ガートナーでは、2027年までに企業の半数以上が業界クラウドを利用すると予測しています。
キャプテラでは、業界クラウドの利用に関して注意すべきポイントを次のようにあげています。
- 既存のテクノロジを大幅に置き換えるものではなく、新しい機能をもたらす「補完的」なものとして位置づけること
- テクノロジとビジネスを横断する融合チームを設置し、IT部門と協働させること。それによって、業界クラウドの実現に向けた全社的な理解と協力を得ることができる
- 業界クラウドをそのまま導入するのか、自社のニーズに合わせて再構築するのか明確にすること
DXの本丸である新しいサービス開発や価値提供、企業の成長において、業界クラウドを活用することで、イノベーションを加速できるメリットが得られます。
中小企業が取り入れるべき技術③:AI TRiSM
AI TRiSMとは、AI Trust, Risk and Security Management(AIの信頼性/リスク/セキュリティマネジメント)」を総称する言葉です。 AIの利用に付随してくる信頼性、リスク、セキュリティマネジメントに対応するツール群を指します。
AI TRiSMは、まだあまり馴染みのないコンセプトながら、規制の強化やAIの運用能力向上により今後その需要が高まるでしょう。AI TRiSMの導入によって事業目標達成度やユーザー受容度の大幅な向上につながると予想されています。
潮流を見据え、DXへ
デジタル社会に向けての国の施策を、IT業界を席巻しているトレンドと照らし合わせて、「2025年の崖」対策に関して紹介しました。
デジタル人材の育成・確保に関連する事業など、行政が注力している領域は他にも色々あります。
このような動きをいち早くキャッチすれば、自社の意思決定に役立つ知見を得るだけではなく、国・自治体・省庁などの助成金・補助金を申請する際にも役立ちます。常にアンテナを張って時代の潮流や変化を見える姿勢は、ビジネスのデジタル化に取り組む上で欠かせないことと言えるでしょう。
調査結果の詳細は以下から閲覧できます。
「2025年の崖」への対策はまだ間に合う!デジタル化に向けて中小企業が行うべき3つの取り組み」
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