第3回:ChatGPTで何ができる?今日から使える実務ワザ!メール、調査、企画、要約、表作成など

第2回ではChatGPTを業務で活用するメリットをお伝えしました。業務効率向上はもちろんのこと、コスト削減やビジネスチャンスが拡大できるとあっては、活用せずにいられません。今回は、ChatGPTの(今さら聞けない)実務ワザを挙げていきます!

ChatGPTでできること:幅広い活用例

実はChatGPTは社内のあらゆる部門・業務で幅広く活躍します。ここでは代表的な活用例をいくつか紹介します。

  • 文章作成・編集:
    ビジネスメールや提案書、社内通知文、マニュアルなどの文章をChatGPTに作成させたり、下書きの推敲を依頼したりできます。
    例えば
    「○○向けの営業提案メールを書いてください」
    「社内向けの○○マニュアルをわかりやすい言葉で作ってください」
    と指示すれば、丁寧な文面や分かりやすい文章を瞬時に生成してくれます。特に定型的な文章が多い業務では大幅な時間短縮になりますし、文章作成が苦手な社員でもプロ品質の文書を用意できるようになります。
  • 情報収集・調査:
    ChatGPTは検索エンジンのように知りたい情報を教えてくれるだけでなく、関連情報を整理して教えてくれるため、簡易的な市場調査や競合分析にも使えます。
    「○○業界の最新トレンドを教えて」
    「競合企業A社とB社の違いを比較して」
    といった質問に対し、要点をまとめた回答を得ることができます。
    実際、ある製造業の経営者はChatGPTを新規事業の市場調査に活用し、従来の3分の1の時間で基礎情報を収集できたと報告しています。このように、ChatGPTを調べ物の“秘書”的に使えば、忙しい経営者や社員のリサーチ時間を大幅に短縮できます。
  • アイデア出し・企画立案:
    新商品のアイデアやサービス改善策、キャッチコピーなど、創造的なブレインストーミングにもChatGPTは役立ちます。
    「○○な新商品アイデアを考えて」
    「自社サービスのPRアイデアをいくつか提案して」
    と投げかければ、AIならではの発想で複数の案を出してくれます。
    自社メンバーだけで行き詰まっていた企画会議でも、ChatGPTを“第三の意見”として使うことで思いもよらない角度の発想が得られ、企画の質が高まったという声もあります。
  • 翻訳・要約:
    ChatGPTは多言語に対応しており、英文メールを日本語に翻訳したりその逆も可能です。また、長文の文章や議事録を要約するといったことも得意です。
    「以下の文章を200字で要約してください」
    とメモや報告書の内容を投げ込めば、重要ポイントを抽出した要約文を作成してくれます。
    会議メモを整理して議事録にまとめたり、専門的なレポートを理解しやすい要約にしたりといった使い方をすれば、情報共有がスムーズになり業務スピードも向上します。
  • 表やリストの作成:
    単なる文章だけでなく、ChatGPTに頼めば表形式のデータやリストを生成させることもできます。
    「○○の比較表を作ってください」
    「売上データを表にまとめて」
    といった指示に対し、Markdown形式やCSV形式で表データを出力させることが可能です。それをExcel等にコピー&ペーストすればそのまま編集できます。ChatGPTに直接Excel形式でファイル生成をしてもらうこともできますが、私の経験上、エラーになる場合が少なくないです。
    ある中小企業の経理担当者は、ChatGPTを使ってアンケート結果の集計表を自動生成したところ、月次報告書の作成時間が半分以下になったといいます。
  • プログラミング支援:
    IT系の企業やシステム担当者であれば、ChatGPTをコーディングの助手として活用する例も増えています。
    「○○な機能を実装するPythonコードを書いて」
    「このエラーメッセージの原因を教えて」
    といった問いに答えてくれるため、簡単なツール開発や不具合解決のスピードが上がります。実際にChatGPTの得意分野の一つがプログラミングであり、社内のエンジニアから「調べ物やコーディングが格段に早くなった」と高評価を受けているとの報告もあります。

以上はほんの一例ですが、ChatGPTは営業、マーケティング、総務、人事、経理、開発、カスタマーサポートなど、あらゆる領域で「こういうことにも使えるかもしれない」という可能性を秘めています。

ポイントは、日々の業務で「時間がかかっている作業」や「属人的になっている作業」を見つけ出し、それをChatGPTに任せてみることです。

次回は、中小企業特有の課題に対してChatGPTがどのように解決の糸口を与えてくれるかを考えてみましょう。

関連製品: バックオフィス業務の効率化、業務属人化解消にRPA(ロボティックプロセスオートメーション)が役に立ちます。ユーザックシステムのRPA「Autoジョブ名人」は、業務の自動化だけでなく、ChatGPTも搭載し、使える!導入・活用には手厚い伴走支援があり、安心です。詳しくはこちら