世の中は、まだまだ課題だらけだ。

複雑な業務を突然AI化することは難しい。
多くの企業にとって“いま必要なのは”、
「単純作業の自動化」という目前の課題であった。

  • M.K

    2007年10月入社。ソリューション営業部にてオリジナルソフト名人シリーズの拡販を行い、2016年よりグループリーダーとして、引き続き名人シリーズの拡販および部下の営業支援を行う。

  • Y.K

    2018年入社。入社後は、ソリューション営業部にてオリジナルソフトの営業経験を経て、2019年7月よりパッケージビジネス部西日本推進グループに配属。現在の部署では、RPAを専門に扱う営業活動を行っている。



単純作業の自動化が、
喫緊の課題になっている。

Kさんは新卒で入社して、今年でもう2年目になるんですね。早いなあ。
これまで多くのお客様のお話を直接聞いてきたと思うけど、何か印象に残っていることはある?

学生の頃は、仕事の現場ではIT化がもっと進んでいると思っていました。
でも実際には、交通費精算が紙ベースで行われていたり、受発注も電話やFAXがメインだったり…。あるいは勤怠管理をエクセルでつけていても、システム化できていなかったりして、かなり驚いた印象があります。

そうか、学生さんにしてみれば会社って効率的にバリバリ動いてるところってイメージかもしれない。請求書みたいなお金のやりとりもそうだよね。文書だけはソフトで作成するけど、わざわざプリントアウトして封入・投函したり。受け取る時も、開封してシステムに手入力してから保管していたり。

そうですね。こういう「ちょっとしたこと」が積み重なって、ひとつの「業務」としてまとまっていくんだなあと思います。この部分を自動的に処理できるようにするだけで、どれだけ企業のコスト・負担を削減するかを実感しました。

世の中では「働き方改革」のような動きも起きているけれど、企業が具体的にできる努力というのは、業務の効率化なんだよね。こうした「単純だけれども時間のかかる作業」を解決することが、社会にとって「いま必要なこと」なんだと思う。


自動化と聞いて何を思い浮かべる?

ところで、KさんはRPAって言葉、知っていた?
2016年ごろから使われだしたなんていう話もあるけど、学生さんにどれだけ浸透しているのかな、と思って。

就活のときに知った…というのが正直なところですね。
ただ、自動化というとやっぱり「AI」の方がかなりポピュラーで、「AIが人の仕事を取ってしまう」といった話に「ええー!?」と思った記憶があります。

たしかにそうかも。危機感も相まって、自動化といえばAIの方が認知度が高いだろうね。

ただ、実際の業務においては、AI活用というのは社会的にもまだまだ実験段階に近くて、現実的には「単純作業をどこまで自動化できるか」といった話の方が圧倒的に多い。Class1※とか言われたりするけど、現時点で業務の自動化といえば、AIと連携しないで行われているのがほとんどだったりする。

※RPAには三段階の自動化レベルがあるとされている。「Class1」は定型業務の自動化であり、決められたことを決められた通りにこなすことが目的。「Class2」はAIと連携し、非定型業務の一部を含めて自動化し、大量のデータを分析し、結論を出すために使われる。「Class3」は、より高度なAIと連携することで、業務プロセスの分析や改善だけでなく、意思決定までを自動化可能になる。

多くの企業においては、単純作業のようなものでも、担当者によってやり方が大きく異なっていて、定型化していないのが非常によくわかるんです。
そんな担当者にしかできないような属人的な仕事を、再現可能な形にして、RPAのシステムの上に乗せていくことが不可欠なんだ、と。

その通りだね。RPAによる業務の自動化は、単純なルーティンワークに携わる時間をぐっと圧縮することができる。その分、新規業務や打ち合わせなど、人間の判断が必要な仕事に関わる時間を増やしたり、あるいは残業時間を大きく削減したりすることが可能になるんですよね。


“本質的な課題”を見極める

ただ、一口に属人的な仕事を定型化すると言っても、実際にシステムを動かすのはお客様の社内SEさんたちなので、そのあたり、かなり深くまでお付き合いしていく必要を感じます。

お客様によっては、RPAの専任者を作らないまま導入なさろうとしているケースもあったりして、そうするとどうしても日常的には運用されなくなってしまう。

だから、お客様に対しては単にソフトの運用方法にとどまらず、新たに部門を作っていただくことも提案することもあるし、その意味では、ソフトなどの製品をきっかけに、お客様のあらゆる課題に解決策を提供していくことも、ユーザックシステムの役割だね。

私たちは営業ですけれども、「製品を売る」っていうのは仕事のなかの本当に一部であって、それ以外が占める割合の方が多いですよね。

営業って、お客様にしてみれば「ものを売りに来た人」という側面もあると思うんだけど、同時に「外部の知見を持った人」でもあるんだよね。

課題解決したいと言っても、まずどこが本質的な課題になっているのかをお客様の方で自覚しているケースは稀で、その「本質的な課題」をあぶり出すために、私たち営業を使っていただければいいなあと思うな。

たしかに、他の企業がどんな風に業務改善をしているかとか、そういった部分はなかなかご存知ないかもしれません。外部の人間という立場から、お客様に情報を持ち込むというのは、自分自身でも突き詰めていきたい部分です。


USAC SYSTEMが必要とされる理由は?

ユーザックシステムがパッケージソフトに力を入れている理由についても、話しておきたいですね。

いい話題だね。笑

学生さんのなかには、クラウドサービスの方が聞き馴染みがある方も多いと思うんだけど、実はパッケージソフトって融通が効くんだよね。お客様のもとに導入するときは、基本となるパッケージソフトをカスタマイズすることが多くて、お客様個別の事情に合わせて活用しやすいのが強みだったりする。

コストパフォーマンスがよくて、導入スピードを担保した上で、細かい部分だけカスタマイズできるとお客様も喜んでくれます。あと補足すると、製品の一部機能をクラウド化してるものもありますよね。

そうだね。どんな企業であっても基本的な使用方法がほとんど変わらない部分に関しては、一部クラウド化してたりもする。ただまあ、それは言ってしまえば既成品なので、活用は限定的になってしまう。

お客様が個別に抱える課題を解決するために、オーダーメイドでパッケージソフトをひとつずつカスタマイズして導入していく。これができるのが(ユーザックシステムの)パッケージソフトの強いところだな、と実感しています。

あと面白いのは、お客様によって、同じパッケージソフトでも使い方がさまざまなところだよね。

私たちが驚くような斬新な使い方を考えるお客様もいらっしゃって、それが私たちのノウハウにもなる。「製品を育てるのはお客様です」とか言うと胡散臭いけど(笑)、でも本当に、お客様の使い方を見ながら、新たな機能を実装したりするわけだからね。

先んじて、最新のテクノロジーに対応できることも大切ですけど、やっぱりお客様とともに一歩ずつ進んでいくのがユーザックシステムの強いところであり、「らしさ」な気がしますね。


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