こうした物流センター整備を進める一方、ヤクルト本社さまでは売上拡大策として、量販店の店舗ケア策の強化に乗り出しました。取引先への施策として、これまで「本部(営業)担当」と、こまめに店舗巡回し、店舗スタッフに各種情報を提供し、発注の促進と売場整備・飾りつけを提案・実施する「フィールドスタッフ」を置き、フォローを行っていました。店頭での商品説明や試飲販売を行うマネキン業務は、外部会社にアウトソースしていましたが、マネキン業務のなかでは、お客様から宅配業務についての問合せがあることや、丁寧な説明と、濃いコミュニケーションを築いていく重要性を鑑み、社員へと切り替え。「プロモーションスタッフ」として当り、接客レベル・商品知識の向上に努めています。
また、店舗巡回する「フィールドスタッフ」を支える営業支援システム(SFA)として、YARDを構築。これは携帯電話・PCから、全国の営業管理者、担当者、フィールドスタッフ情報を共有化できる仕組みで、登録画面では、携帯のカメラ機能を通じ、陳列状況を画面付で入力でき、商談や売場作り提案などの成功事例が提示できます。YARDを活用した積極的な商談・店舗巡回の強化によって、ヤクルトコーナーを設け、フィールドスタッフ側が自由に陳列を行える機会は増えており、ヤクルト本社さまが狙う、本部担当・フィールドスタッフ・プロモーションスタッフのトライアングルによる、量販店への売上向上は実を結ぶ結果となっています。