ACCESSからの脱却/送り状発行業務のコスト削減へ
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- 本国のSAPの仕様が度々変更になり、システム変更が容易なACCESSで対応していたが、属人化が進み、メンテナンスがしにくい状態であった。
- 情報共有の効率が悪かった。
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- 送り状発行パッケージを利用して、基幹システムの仕様変更に柔軟に対応。
- 送り状発行履歴を各拠点で共有し、情報共有のスピードアップ。
S社はドイツに本社を置く機械部品メーカーで、様々な産業用機器のメーカーへ部品を提供しています。基幹システムは本国と同じSAPを利用し、送り状発行システムはACCESSで作成していました。
S社で利用しているSAPは本国の意向によりシステムの変更が度々発生し、その都度日本のローカルシステムも修正を余儀なくされています。
日本特有の伝票文化も本国の理解が少なく、日本で連携している伝票系のシステムが考慮されずに仕様変更が発生します。そのため、ローカルシステムの修正については全て日本国内で吸収する必要があり、システム修正が容易なACCESSを採用した経緯があります。
確かにACCESSはシステム変更が容易ですが、Officeのバージョンアップによる影響、ACCESSファイルの破損など、突発的に利用できなくなることもあり、S社では安定して利用できる物流システムを求めていました。
そんな時、S社担当者の目に留まったのはユーザックシステムのWebサイトに掲載されていた、スウォッチグループジャパンの導入事例でした。同じSAPを利用しているスウォッチ様の課題の多くが自社と重なり、名人シリーズの検討を開始しました。
送り状名人は基幹システムとの連携にプログラムレスでCSVファイルをマッピングしていく方法を採用しており、基幹システムの急な仕様変更にも柔軟に対応が可能であると判断しました。各運送会社との連携実績も考慮した結果、名人シリーズを導入しました。
まずS社はACCESSから名人へ送り状システムの移行を行い、システム修正が容易にできる体制を整えました。そして2次ステップとして複写式の送り状から脱却してEDI化を進めています。
EDI化することで送り状の問い合わせ番号が自社の出荷明細とヒモ付けができます。各拠点間での出荷情報の共有も、送り状控えのコピーをFAXするのではなく、実績データを共有することで効率化を見込んでいます。
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