【印刷業名人掲載記事】
印刷業×RPAセミナー~印刷ビジネスの現在と方向性を考えるために
パッケージ印刷向け業務効率化システム 「印刷業名人」
出典元:印刷ジャーナル(印刷時報株式会社発行、2019年11月25日 第804号)※転載許諾済み
RPAシステムなどを開発するユーザックシステム(株)(東京本社/東京都中央区・大阪本社/大阪市中央区)は、パッケージ印刷会社向けの業務効率化システムとして「印刷業名人」を開発・販売しており、業界特化したソフトとサポートを強みに実績を伸ばしている。同社は11月14日、ウインクあいち(名古屋市)において「印刷業×RPAセミナー~印刷ビジネスの現在と方向性を考えるために」を開催。席上、同社の乾不惜雄氏が講演に立ち、「印刷業名人」について紹介した。
はじめに
パッケージ印刷業界で豊富な実績を持つ「印刷業名人」は、リアルタイムな情報共有でロス&クレームを削減し、受注~回収までの煩雑な事務作業を徹底省力化し、業務効率向上に貢献するシステム。講演の冒頭、乾氏は「多くのパッケージ印刷会社はExcelを駆使して生産計画を作っている。『印刷業名人』を使用すれば、Excelから離れて、社内の情報システムとして計画作りを構築できる」と前置いた後、デモ作業を行いながら「印刷業名人」を紹介した。
計画の自動作成~日程組みの自動化が可能
「印刷業名人」は、受注データをもとに自動的に計画作成を行うことが可能。計画作成は、納期逆算で必要工数を積工げて程がセットされる。
機械の変更はマウスで行える。また機械の仮り押さえも可能。受注変更が発生した場合、お知らせ画面に反映され、変更の発生を知らせてくれる。
作業工程ごとの所要時間を計算し、これをもとに納期から各作業の開始日、終了日を計算する。
マウスをドラッグするだけで日程データも変更できる。未着手/仕掛中/発注済/完了/入荷済みなどの状況により、色を変えて表示する。また、工程の進み具合も色で表示するなど、計画作成と受注変更にフレキシブルに対応することが可能となっている。
現場のペーパーレス
~iPadを使用して、製造現場のパーパーレス化を一支援
また、現場に設置されたiPadを利用し、エ程開始時間と終了時間にiPadにタッチするだけで、自動的に生産実績をリアルタイムで自動集計することができる。これにより現場のペーパーレス化を実現する。
乾氏は「パッケージ印刷はリピートが多いため、基礎情報を入力しておけば、次回の計画で自動反映される。全社で生産計画の情報を共有し、現場でもiPadで予定を確認しながら実績が打てるという形につながっていく」と説明。また、リアルタイムの工程進捗照会、日々の生産日報、機械別の稼動状況なども把握できる。
パッケージ印刷の部材管理
~化粧箱・什器などの部材毎の指図や在庫管理が可能
また、「印刷業名人」使用すれば「パッケージ印刷の生産管理を実現したい」、「受注NO別に在庫管理したい」、「受注NO別に原価管理を行いたい」など、パッケージ印刷の業務にフィットした管理が可能になる。
「化粧箱・什器の生産管理では部材管理が必要だがシステム化が難しく、手書きなどで対応することが多い。『印刷業名人』を活用すれば、部材毎の作業指図書や在庫管理が可能になる」(乾氏)
そのほか、仕掛品、木型、後加工にも対応。さらに後加工に多い外注手配にも対応しており、生産管理部門の計画作成や外注管理を支援する。
業界特化したソフトとサポートに強み~パッケージ印刷会社で利用が拡大「印刷業名人」は、すでにパッケージ印刷会社で多く利用され、成功事例が広がっている。その理由の1つが「手厚い導入支援」である。システ|ムエンジニアがユーザーの状況に応じて移行支援を行うため、移行期の負荷を大幅に軽減する。さらに同社ではソフト納品後の操作指導、移行支援,など手厚いサービスにより、ユーザーをサポートしている。
「印刷業名人」を実際に導入しているパッケージ印刷会社の声を紹介すると、「生産計画の見える部分が分かりやすかった。お陰で紙器の生産状況の可視化が進んだ」、「脱Excel・iPadによる現場改革など、すべての業務が繋がった」、「予定の管理と外注管理が非常にやりやすいというか、これは『印刷業名人』でないとできない」など様々な効果が出ていることが分かる。
これからのパッケージ印刷会社にとって、無視することができないシステムであることは間違いなさそうだ。