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ウォルマートがグーグルと提携し音声ショッピングを始める!


ウォルマートがグーグルと提携し、音声アシスタント・スマートスピーカー「グーグルホーム」による音声買物サービスを9月末から始めると発表しました。

今回の提携によりウォルマートは日用消耗品や加工食品など数十万点の商品をグーグルエクスプレス(グーグルの宅配サービス)のサイトに掲載し、顧客はグーグルホームに話しかけるだけで注文できるようになる他、ウォルマートのサイトへの登録情報やこれまでの購買履歴も、利用者が任意でグーグルに提供できるようになり、人工知能(AI)によってブランドや種類、サイズといった顧客の好みに応じたパーソナライズされた注文も可能になります。また、来年にはピックアップ・ディスカウント(※体積や容量のある大きな商品をオンライン注文し、ストアでの受け取りを選択した3~5%の割引きを提供するサービス)や生鮮食品も導入する予定です。

ウォルマートのEC部門のトップを務めるマーク・ロア氏は、「音声ショッピングは未だ黎明期にあるが、この2年間でAI技術が発達し、今後の方向性が見え始めてきた。将来的には音声認識テクノロジーの精度が桁違いに向上し、消費者のニーズを理解してそれに応えられるようになるだろう。これにより買物経験は劇的な変化を遂げることになる」と語っています。

尚、グーグルエクスプレスはこれまで月会費10ドル(年会費95ドル)で、コールズ、ターゲット、コストコ、ベッドバス&ビヨンド、ステープル、トイザラス、ペットスマートといった大手小売店の商品を販売していまして、今年2月にはグーグルホームとの連携も先行してスタートしていましたが、今後は会費を廃止し、サイトに登録されている各小売店の最低購入金額さえ満たせば、商品を1〜3日間で無料配送するとしています。

スマートスピーカー市場はアマゾン(アマゾンエコー)が市場の70%を占めるという独走状態にあり、同社の販売台数は2020年までに1億2,800万台に達し、100億ドルの収益をもたらすと見られていますが、ロア氏はアマゾンとの提携は視野にないと語っています。グーグルにとってもウォルマートとの提携はアマゾンエコーを追撃するのに最適のパートナーと言えます。




著者:オフィス J.K. 代表  ジェイ 広山

1958年東京生まれ。卸売会社の営業及び企画開発部門に勤務後、渡米。リサーチ会社勤務及びフリーの視察旅行コーディネーターを経て、1987年に友人とともにオフィスJ.K.を設立し代表を務める。日本及び米国の流通業界の生成、発展、展開に関する幅広い知識と全米の商業施設開発(都市開発を含む)に関する豊富な現地調査の経験を有しており、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本小売業協会の米国流通視察コーディネーターを長年務めるなど、日米両国において多くの団体/企業のコーディネーション、コンサルティング業務、講演会を数多く手掛け、その独自の視点と分析は高い評価を得ている。

・日本百貨店協会 スペシャルアドバイザー(季刊発行JDSA USAリテールレポート執筆・編集、2003年~)
・日本ショッピングセンター協会 SCアカデミー講師(2007年~)
・国際ショッピングセンター協会 会員
・株式会社丹青社 アドバイザー
・JRグループ 米国流通業界レポート(年次レポート:2002~2006年、季刊レポート:2007年10月~)

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